サグラダ・ファミリア 色のグラデーション
昨晩、NHKで放送されていた番組、
『サグラダ・ファミリア 天才ガウディの謎に挑む』ご覧になりましたか?
90年以上も前に亡くなった天才建築家、アントニ・ガウディ。
彼が設計したサグラダ・ファミリアは、130年以上も建設が続きいまだ未完のままです。
公式発表では完成は、2026年ともいわれていますがまだまだ延びそうだとも…。
いま、その建築に日本人が携わっているのはご存知でしたか?
彫刻家の、外尾悦郎さんです。
去年、サグラダ・ファミリアの最大のシンボル、『イエスの塔』の建設が始まりました。
完成すると世界で一番高い教会になるのだそう。
外尾さんは25歳のころからヨーロッパで修業をされ、今は『イエスの塔』の内部の芸術工房監督としてご活躍されています。
けれど、ガウディの建築構想がかかれた資料は、内戦でなくなってしまい、詳しい内容は謎のまま。
外尾さんは、ガウディの教会への思いをなんとか形にしようと苦悩されます。
そこに、最近になって、サグラダ・ファミリアの建設に関するガウディの残した資料が発見されたというニュースが!
外尾さんが探し求めていたガウディの『イエスの塔』のテーマは…。
『色彩』だったのです。
ガウディは美しい色を生み出すための研究をしていたことがわかりました。
人間の世界で起こる貧困や闘争などを憂うガウディは、美しくつながる色彩のグラデーションで境目がなく延々と続く美しい自然界を表現したかったのだそう。
外尾さんはガウディの思いをつなぐべく水や空気、光や土…この世のすべてを色彩で再現することに着手します。
タイルで色のグラデーションを作り出すのですが、なかなかできない紫色にタイル職人も試行錯誤。
やっと出来上がった美しい紫色のタイルの完成で、ガウディが夢見た境目のない美しい色のグラデーションがこれから塔の中に作られていくのだそうです。
・・・☆ ・・・☆ ・・・☆ ・・・☆
昨年の10月にスペインを旅して、サグラダファミリアへも行ってきました。
本当に美しい教会でした。
完成はいったいいつになったら?と、思うけれど、ガウディはこういったそうです。
『神は完成をいそがない。諸君 明日はもっといい仕事をしよう』
わたしは今、月末の検定試験にむけて、色の勉強中です。
境目のない色のグラデーションで、平和な世の中、森羅万象を表現したかったガウディ。
思わず、いま頭を悩ましている、この表色系が浮かびました。
まだまだ問題を解くのに時間がかかって焦りますが、ガウディを見習って焦らず、明日はもうちょっと頑張ってみようかな。
NHKスペシャル
『サグラダ・ファミリア 天才ガウディの謎に挑む』は1月9日(水)午後11:55に再放送されるそうです。
0コメント